名物

寒天
天草などの海藻から抽出した粘質物を天然の寒気で凍結乾燥したもの。ところてん,みつ豆などとして食用、ほかに広く料理,製菓,緩下剤,オブラート原料など医用,細菌培養基などにも用いられる。天然寒天は、江戸初期の1600年代に京都の美濃屋太郎左右衛門が発明し、最初は「心太の乾物」といわれたが黄檗宗開祖の隠元和尚により「寒天」とされた。岐阜県では大正14年に岩村に「三岩寒天製造所」ができたのが最初とされる。山岡町では昭和初期から始まり、現在では「天然細寒天」の全国の8割以上を生産する。
菊ごぼう
モリアザミ(山牛蒡)の根。文久2年(1862)の凶作時に富田村(現岩村町)を調査にきた岩村藩の代官らが栽培を勧めたといわれる。菊牛蒡の名前は大正時代の初期に植物学者三好学により命名された。根を水にさらし、ひげ根を取り味噌漬けにする。