クリ

Castanea crenata/
Japanese chestnut tree
ブナ科クリ属の落葉高木。
樹高17m,太さ60cm以上になる。大木になると樹皮に深い裂け目ができる。雌雄同株で,6月頃,強い香りのある白色の長い尾状花序を生じる。花序の基部には雌花を,先のほうには多数の雄花をつける。雄花は6枚の萼片と長い10本ほどのおしべから成る。雌花は普通3個が集って鱗片状の総包に包まれている。花が終ると総包は長く鋭いとげのあるいがとなり果実を包む。果実は堅果で外側の硬い皮は果皮,内部の渋皮は種皮である。食用にする部分は肥厚した2枚の子葉である。ゆでて食べたり菓子や料理の材料とする。材は堅く家具材,土木用材,鉄道の枕木などに使われる。