ムラサキケマン 紫華鬘 Corydalis incisa/
Corydalis
助力 ケシ科の越年草。
ヤブケマンともいう。日本および中国の温帯から暖帯に分布し,山麓や路傍に普通にみられる。全株無毛で,地下茎は小型の多肉質で地中に横たわる。茎は直立し稜がある。葉は2〜3回羽状に裂け,終裂片は楔形で深い欠刻があり軟らかい。晩春から初夏に,20〜50cmの稜のある茎の頂部に多数の紅紫色の花を総状につける。包葉は楔形で縁は切れ込む。花冠は筒状唇形で距がある。果実は長楕円形で,熟すると果皮がまくれて黒色で光沢のある種子を多数出す。