ダリア(天竺牡丹)

Dahlia variabilis/
dahlia
感謝 キク科の多年草。
もともとはメキシコ高原地方原産。地下に紡錘形の肥大した塊根があり,春に芽を出す。茎は中空で高さ1〜2mになり,羽状に深裂した葉を対生する。初夏から秋にかけて,枝先に大型の頭状花を横または下向きに開く。色は紅,黄,白,紫などさまざまで,花径も大輪のものは径30cm以上に達する。19世紀にイギリスを中心に品種改良が進み,品種は1万以上あるといわれる。咲き方によりいくつかの系統に分類される。そのおもなものは,シングル咲き,カクタス咲き,デコラチューブ咲き,ピオニー咲き,ポンポン咲き,コラレット咲きなどである。これらはいずれも頭花を形成する花が全部舌状花(いわゆる八重咲き)か,中心部に管状花が残るか,また舌状花冠の形,巻き方,切れ込みなどによる印象的な区別である。塊根に多量のイヌリンが含まれ果糖製造の原料ともなる。