サンショウ 山椒 Zanthoxylum piperitum/
prickly ash
ミカン科の落葉低木。
日本各地の山中に生え,また人家に植えられる。高さ3mに達する。葉は5〜9対の小葉をもつ羽状複葉で互生し,独特の香りがある。葉のつけ根に1対のとげがある。雌雄異株。春,葉腋から短い複総状花序を出し,多数の黄緑色の小花をつける。花被片は5枚。秋に果実が熟し黒色の種子を出す。若い葉をすまし汁やあえ物に用い,種子を佃煮とし,また粉末にして香辛料とする。成熟した果実の果皮を乾燥したものが生薬の山椒で苦味チンキをつくり,芳香性健胃剤とする。