(名古屋名所) 名古屋港 市の西端伊勢湾の最北端に位し中部日本の貨物集散上重要なる地點を占む海外
船舶の往来頻繁なり。明治二十九年以降七ヶ年の連続事業として着手し明治四十三年漸く第一期工事完成し
第二期、第三期と連続し今や竣威を告げ一萬?以下汽船三十八隻を同時に繋留すべく種々なる設備も完成せ
??本???事之に?する事なく第四期拡張工事に着手することとなれり。
(名古屋名所)廣小路通り 名古屋驛と千種駅の中間で銀行、会社等広大なる建物数知れず市内最も目抜
の街である夜は露店の数々一層の美観である
(名古屋名所)名古屋城 金鯱の影紺碧の水におどる城西の風光
(名古屋名所)望遠鏡覗き 名古屋城に黄金の鯱を禮讃する望遠鏡覗き
(名古屋名所)熱田神宮 熱田駅の西にあり草薙の御劔を祀り天照皇太神、素戔嗚尊、日本武尊を合祀す
官幣大社で伊勢大廟に次ぐ霊地である
(名古屋名所) 東本願寺別院 名古屋駅より東南約20丁程中区下茶屋町にあり。構造の壮大なること
殆んど本邦無比の稱がある、天正九年僧祐賢の開基にして元禄三年時の名古屋城主が地所を寄付した物で
あると言う
(名古屋名所) 覚王山佛骨奉安塔 名古屋市田代町覚王山日進寺内にあり。昔日印度発掘せる釈迦の
佛骨をシャム皇帝より分与せられ大正八年奉安塔工事なるや大供養を行い塔内に安置せりと云う。塔上の金
玉燦然と日に輝く。
釣鐘
(名古屋名所) 覚王山境内に在り。高サ一丈七尺五分
厚サ一尺、直径七尺五寸、重量二萬貫の大梵鐘である。
(名古屋名所) 中村公園 名古屋駅より西方約二十丁乗合自動車、電車の便あり秀吉公出生の地、太閤藪
手植の柊、産湯の井戸等あり加藤清正も亦此付近に生、種々宝物あり二三丁にして中村遊郭あり
(名古屋名物) 東照宮 元和五年徳川義直の建設にして明治八年県社となり毎年四月に例祭あり武者行列
山車等ありて有名なり
{太平洋戦争で焼失し、現在の社殿は徳川義直の正室・高原院の霊廟を移築したものです。}
商工会議所