中国のお茶

種類 発酵度 製法 名前 読み 代表産地 水色(スイショク) 備考 形状
緑(リュウ)茶 (lu-cha) 0% 釜炒り茶 龍井茶 ロンジンチャ 浙江省西湖 清黄色 釜炒り前にごく軽く干して室内発酵させる。清明節(春分から数えて15日目)前後に摘まれた新茶は明前龍井と呼ばれる。コクがあって口当たりもよく、爽やかな香りが特徴です。茶葉は偏平の形をしていて、艶のある緑色のものが上質とされています。スズメの舌のような珍しい形の葉、翡翠のような緑色など四つの特徴を持つことから”四絶”と賞賛されている。
碧螺春 BI LUO CHUN 江蘇省呉県市,宜興市 春分から清明節過ぎ穀雨までの間に芽の部分を一芯一葉ですばやく摘みます。出芽して三日以内に摘まれた若芽にしかない「白毫」が多いのが特徴.
春という漢字が使われている事から、春を告げるお茶という意味をもっています。茶湯は鮮明な碧緑色、香気高く味醇厚にて甘味が強い。
緑牡丹 lu mu dan 安徽省歙県 緑茶の葉を束ねて作られたこのお茶はお湯を含むと球状に広がり、その形を牡丹の花に例えて緑牡丹と呼びます。
安化松針
黄山毛峰茶
南京雨花茶
茉莉花茶 モーリーホァチャ 福建省
台湾
緑茶に近い 緑茶にジャスミンの薫香をしみこませたもの。花が混ざっているのは下級品。
蒸煮茶 老粗青茶
白(パイ)茶 (bai-cha) 数% 微弱発酵 白牡丹 パイムータン 福建省 淡く薄い 産毛のある新芽を摘み少し発酵させ揉まずにあぶって仕上げる。
銀針白毫(白毫銀針)
寿眉
清茶 15% 部分発酵 包種茶 パオチョンチャ 台北市文山地区 淡い黄色 清新な蘭の芳香を持つ。
青(チン)茶
(烏龍茶)
(qing-cha)
(wu-long-cha)
30% 凍頂烏龍 トンティンウーロン 台湾中部の凍頂山一帯 黄金色 大陸産より発酵度が弱い。何度も揉捻された茶葉は団子状で深緑色の艶がある。葉の縁を部分発酵させる。香りが高く万人好みの味。上物は強い金木犀の香り。
40% 安渓鉄観音 アンパンテェグァンイン 福建省南部 明るいアンズ色 大陸の烏龍茶の最高峰。花香を持つ。
木柵鉄観音 ムージャーテェグァンイン 台北市郊外木柵地区 明るいアンズ色 約200年前に安渓から伝わった製法で生産。
水仙 スイシェン 「水仙」という品種から作る。香りが水仙に似ているとことからこの名が付いたといわれる。
岩茶 イエンテャ 福建省北部武夷山 渋い黄金色 現在は丘陵地でも生産されているが超高級品の大紅袍(ダアホンパオ)は武夷山のごく限られた場所の数株からしかとれない。
70% 白毫烏龍(香檳(シャンピン)茶、東方美人) パイハオウーロン 台湾 薄茶色 1芯2葉摘み。若芽にウンカをわざとつかせ、その分泌物を利用して発酵させる。マスカットのような芳香がある。オリエンタルビューティの名で欧米でも人気。
紅(ホン)茶 (hong-cha) 100% 全発酵 英徳紅茶 インドゥホンチャ 広東省英徳市 ワインレッド ブロークンタイプ。タンニンが弱くマイルド。
正山小種 ラプサンスーチョン 福建省 穏やかなアンバー色 武夷山の麓の星村で取れる烏龍茶系の茶葉に松柏の薫香をつけたスモーキーフレイバーティーで主に輸出用。
キーメン紅茶 赤くあでやか
黒(ヘイ)茶 (hei-cha) 80% 堆積発酵 普三耳沱茶、湘尖茶、黒 プーアールトウチャ 雲南省 黒っぽい 緑茶にカビをつけ長い間堆積して発酵させたもの。木綿の布に巻いて成形する。
黄(ホアン)茶 (huang-cha) 90% 後発酵 君山銀針、台湾黄茶、蒙頂黄芽、為山白毛尖 チュンシャンインズェン 湖南省洞庭湖の君山島 淡い黄色 仕上げの乾燥前に水分を帯びた葉を積み上げて放置し軽く発酵させる。緑茶に近い味だがシダやコケのような独特の香りがある。緑茶と黒茶の中間のようなお茶を黄茶と分類しています。