オニグルミ Juglans ailanthifolia クルミ科の大高木で,日本各地の山地に広く自生する。また果樹として人家に植えることもある。高さ20mに達し,互生する葉は大型の羽状複葉で長さ30〜40cm,小葉の数は5〜8対ある。小葉は縁に鋸歯があり,若い葉では淡褐色の軟毛が密生している。春に葉の開く頃,長い緑色の尾状花序を垂らして多数の雄花がつき,雌花は枝の先端に数個が短い総状花序でつく。果実は径3cmほどの球形で黄緑色に熟し,中に堅い核がある。核には独特の深い皺がある。核内には発達した子葉種子があり,脂肪に富んでいて食用となる。