春の庭木
名前 漢字 写真 説明
ウメ バラ科サクラ属落葉小高木で,中国江南地方の原産。
ムメ、コウブンボク(好文木)とも言う。樹皮と材はともに梅皮(うめかわ)といい,染料に用いられる。
エニシダ 金雀枝 マメ科エニシダ属の小低木。日本でも古くから庭園などに植えられている。高さ1.5mぐらい。5月頃,黄色いチョウのような形の花が咲き,木全体が美しく黄色にみえる。花色がオレンジ色を帯びる品種もある。露地植には狭義のエニシダ、頬紅エニシダ、白花エニシダが使われ、鉢植えには矮性のヒメエニシダが多用される。花色は黄、白、赤、ピンク、褐色がある。
オウバイ 黄梅 モクセイ科の落葉小低木。中国北部原産。 まだ他の花が少ない時期 3 月頃に咲くので,ゲイシュンカ(迎春花)ともいわれる。枝は横に伸びて地上を這う性質がある。

 

カロライナジャスミン マチン科ゲルセミウム属常緑蔓性低木。花に強い芳香があるので、この名で呼ばれていますが、ジャスミンは別の科(モクセイ科)の植物です。かなりよく伸びるつる性の低木で、小さい常緑の葉は冬には紅葉します。花は濃黄色で、トランペット状の星形をしており、甘い香りがします。
キバナアマ 黄花亜麻 インド北部から中国にかけての山地が原産で、90センチくらいの高さになる。学名のまま、レインウァルティアと呼ばれたり雲南月光花と呼ばれる。冬から春にかけて、つぎつぎに黄色い花を咲かせる。
アマ科キバナアマ属の常緑小低木で、学名は Reinwardtia indica。英名は Yellow flax(熱海梅園で撮影)
キリシマ 霧島 ツツジの仲間。常緑低木。久留米で品種改良が行われたことからクルメツツジともいう。
クチナシ
コデマリ 小手毯 バラ科の落葉低木.
中国原産。全体は高さ1〜2mでよく分枝し,枝の先端がやや垂れ下がる傾向がある。春に,新葉の出るのとほぼ同時に前年の葉腋から伸びた枝の先端に,白色の多数の小花をまり状に固めてつける。花のついた状態が小さいまりのようにみえるので小手毬と呼ばれた。個々の花は径1cm足らずの5弁花で多数のおしべがあり,ユキヤナギに似ている。半日陰の場所によく育つ。
コブシ 辛夷 モクレン科落葉高木。
山アララギ、コブシハジカミともいう。葉は互生し,広倒卵形で長さ10cmほどあり,裏面は帯白緑色。若い葉は毛が多く膜質,早落性の長い托葉をもっている。早春,葉の出る前に白色の花を小枝の先に1つずつつける。花弁は6枚,倒卵形で外にそり返る。
サクラ バラ科サクラ属。美しい花を咲かせる十数種の総称。
サクラの語源はサクラの神、木花開耶姫からきているという説もあります。昔から日本の国花として愛好され,古くはヤマザクラ系統のものが主であったが,今日ではソメイヨシノが圧倒的に普及している。葉は互生し,楕円形または倒卵形,縁に鋸歯がある。春,葉に先立って,あるいは葉とともに開花する。萼片は5枚,花弁は紅色または白色。
サツキツツジ 皐月躑躅 ツツジ科常緑低木。
サンシュユ 山茱萸 ミズキ科の落葉高木で,中国や朝鮮半島に分布。
長さ6〜10cmの楕円形で全縁の葉が対生。春早く,葉の出る前に小枝の先端に散形花序をなして黄色の小花を多数つける。種子を乾燥したものを山茱萸(さんしゅゆ)と呼び,漢方では滋養強壮,強精剤とされる。
シャクナゲ 石楠花 ツツジ科シャクナゲ属。
常緑低木。ホンシャクナゲともいわれる。花期5月。滋賀県の県花で、日野川上流の鎌掛のシャクナゲ渓谷は国の天然記念物になっている。
ジンチョウゲ 沈丁花 ジンチョウゲ科常緑低木。
中国原産。園芸品ではときおり,葉縁部が白い縁どりになっているものがある。花は枝先に頭状に集ってつき,春先に開花する。開花時に強い芳香を出す。和名は花の香りを,香料として有名な沈香および丁字の香りにたとえたものである。
ソシンロウバイ 素心蝋梅 冬枯れの庭に咲きます。花全体が黄色で中央部の色の変化のないものはソシンロウバイ(素心蝋梅)です。ロウバイ(蝋梅)は中央部が暗紫色です。
ツバキ 椿 ツバキ科常緑高木または低木。
北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生するヤブツバキから改良された園芸品種の総称。種子から椿油をとる。園芸品種は花が大型で,花の色,斑紋,咲き方,一重,八重,葉の形などにさまざまなものがある。
ドウダンツツジ 満天星躑躅(満天星) ツツジ科落葉低木。
秋になると葉が紅葉する。名前は灯台ツツジからきている。写真は紅ドウダンツツジ。葉は枝先に輪生状に互生し,長さ3〜4cmの倒卵形で先端がとがり,微細な鋸歯がある。花は4月頃に葉が出るのと同時に咲き,白色の壷形小花が枝先に数個散状に下垂してつく。
ニワザクラ 庭桜 バラ科サクラ属。
中国原産の落葉低木。花は八重咲きで直径1.5cmほど。
ハクチョウゲ 白丁花 アカネ科ハクチョウゲ属。半常緑低木。
台湾、中国南部、インドシナ、タイ原産。丁字咲きの白花が咲くことから名付けられた。
ハナスオウ 花蘇芳(紫荊、満条紅) マメ科ハナズオウ属。
中国原産の落葉低木。ハナズオウ、スオウバナともいう。花の色がジャケツイバラ属の蘇芳の材から取った赤色の染め汁(蘇枋)に似ていることからハナスオウといわれる。花期4月
ハナノキ 花之木 カエデ科落葉高木。
主として木曾川流域にみられ,長野,愛知,岐阜各県の山間の湧水のある湿地にまれに生える。秋に紅葉する。葉の上面は濃緑色で,下面は白色。雌雄異株で,春に葉の出る前に濃紅色ないし紅褐色の花を前年出た枝の先端に多数束生し,開花時は全株が真紅に燃えて美しい。
ハナミズキ 花水木 ミズキ科の落葉小高木で,アメリカヤマボウシともいう。北アメリカ東部原産。明治になって日本に輸入された。高さ3〜6mとなる。春に,枝端に径数cmの大型の「花」をつける。花弁にみえる4枚の包葉は赤,ピンク,白などがあり,この包葉に載ったように小さな緑色の花が球状に固まってつく。秋の紅葉も美しい。
バラ 薔薇 バラ科バラ属の種の総称。
 ヒイラギナンテン      台湾、中国に分布する常緑性の低木です。葉っぱがヒイラギ、実の付き方がナンテンに似ているためこの名前があります。光沢のある葉は美しく、姿も低くまとまるので、庭木や植え込みに広く利用されています。
ヒラドツツジ
フジ マメ科フジ属。
落葉のツル性本木。ツルが右巻きで花穂が長く上から下に順次開花するノダフジ系と、ツルが左巻きで花穂が短く花が一斉に咲くヤマフジ系がある。
ブルーベリー ツツジ科スノキ属。
ブルーベリーは,狭義にはハイブッシュベリー(ヌマスギ)をさす。果実は,果汁に富んで甘くやや酸味を帯び,生食されるほか,ジュース,ジャム,罐詰にもされる。
ボケ 木瓜 バラ科ボケ属中国中部地方原産の落葉低木。
モケ(母計)、カラボケ(唐木瓜)ともいわれる。トゲ状の短枝がある。春,深紅の5弁花を数個集めて咲かせる。品種により白花のものや淡紅色,絞りなどもある。花期3〜4月。
マンサク 満作 マンサク科の落葉低木。別名マルバノキ。中部以西の本州と,四国の山地にまれに自生し,高さ1〜3mになる秋に美しく紅葉する。2〜3月,まだ雪になかば埋もれる頃,葉より先に花を開く。花は4数性で萼片,花弁各4枚,おしべも4本ある。花弁は糸のように細長く,ややちぢれ,枝に数個ずつ集ってつく。
モクレン 木蓮 モクレン科モクレン属落葉低木。
中国原産で古く日本に渡来。モクレンゲ(木蓮花)、シモクレン(紫木蓮)、モクラン(木蘭)、ギョクラン(玉蘭)ともいう。花弁は6枚,外面は暗紫色,内面は白っぽい赤紫色で美しい。おしべ,めしべともに多数ある。
ユキヤナギ 雪柳 バラ科落葉低木、コゴメバナともいう。
中国原産で古くから渡来したといわれる。全体としてヤナギの葉を思わせる。3〜4月頃,新葉とほぼ同時に白色の小花を3〜7個つけ,花序は枝上に連続して並ぶ。
ライラック(リラ) モクセイ科の落葉低木。ムラサキハシドイともいうが,フランス名のリラのほうが通りがよい。北海道をはじめ各地で庭木としてよく栽植する。春に,枝の上部に大きな総状の円錐花序を出し,芳香のある紫色の美花を多数つける。園芸品種が多く,花色が白,赤,青などのもの,八重咲きのものなどがある。
レンギョウ 連翹 モクセイ科中国原産の落葉低木。
イタチハゼ、イタチグサともいう。花期3〜4月。高さ約3mで樹皮は淡黄褐色,上部の枝はつる状に垂れる。若枝には稜があり,髄は中空となる。葉は対生し,楕円形で鋸歯がある。早春,葉に先立って黄色の筒状の花を多数つける。春を告げる花として有名である。
ロウバイ 蝋梅 冬枯れの庭に咲きます。ロウバイ(蝋梅)は中央部が暗紫色です。