春の野草

名前

漢字 写真 自宅周辺 地域周辺

説 明

アカツメクサ 赤詰草 帰化

マメ科ジャジクソウ属多年生の草本で、大きさは株により 20-80cm とまちまちであり個体変異が大きい。互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、葉片3枚をあわせた径は 15-30 mm であり、葉片1枚の幅は 8-15mm である。各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。葉柄は長さ 1-4cm で2本の托葉を備える。花は鞠状の集合花序をなし、その径は 2-3cm 。花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。

アマドコロ 甘野老 ユリ科アマドコロ属の多年草。
カラスユリ、イズイ、エミグサ、アマナなどともいう。山野に生える多年草。日本の各地から東南アジアにかけ分布。名前は根茎がトコロ(オニドコロ)に似、かすかに甘みがあるため。漢方では根茎を干して利用する。
イカリソウ 碇草 メギ科イカリソウ属の宿根草。
インヨウカク、イワナ、ママトリグサ、サンシクヨウソウ、ホウジョウソウ、カンザシソウなどともいう。北海道から九州まで広く分布し森の縁や林の中に自生する。花の形が船の錨(いかり)に似ているところからこの名がある。漢方では開花時期の全草を干したものを利用する。
イヌナズナ アブラナ科の越年草。
各地の山野や畑などに普通に生える。茎は高さ15〜30cmとなり基部近くで分枝する。根生葉はロゼットをつくり,長さ3cmほどの楕円形,浅い鋸歯がある。葉,茎に星状毛が多い。春,茎頂に多数の黄色の小さな十字花が総状花序をなして咲く。ナズナに似て食用にならないところからこの名がある。
イワウチワ 岩団扇 イワウメ科イワウチワ属の常緑多年草。
ウメガサソウ イチヤクソウ科ウメガサソウ属
常緑多年草。 やや乾燥した林内に生える。草丈5〜15cm。葉は長さ2〜3.5cm、披針形。 葉縁は鋭い鋸歯がある。葉のつき方は輪生状。茎先に直径約1cmの白い花を1個(まれに2個)下向きにつける。花冠は5裂する。 
果実は刮ハ。(根の上高原)
ウワバミソウ 蟒蛇草 イラクサ科の多年草。
 山地の湿った斜面に群生する。東北地方ではミズ又はミズナと呼び,山菜として利用される。
 ヘビのいそうなところに生えることからつけられた名前です。
 雌雄異株で雄花序には柄があり,雌花序には柄がない。
エンコウソウ          ◯  山地の湿地、水辺などに生える。リュウキンカと同じような形態だが、茎が直立せず横にはう。
オオイヌノフグリ 大犬の陰嚢 ゴマノハグサ科クワガタソウ属の二年草。
日本全土の道ばたなどに生えている。欧州原産で明治初期に渡来した帰化植物。花径8mm内外。見慣れているが、名前がいいにくい花の一つ。可憐な花に似合わない名前は実の形による。秋まで咲き続ける。
オキナグサ 翁草 キンポウゲ科の多年草。日本では本州,四国,九州の低地から山地の草原にみられる。全草に白く光沢のある長毛が目立つ。春に,株の中央から花茎を伸ばし,やはり絹毛でおおわれる。花茎の上部に掌状に深裂した1枚の葉(包葉)をつけ,その先に長さ,径とも3〜4cmの鐘形の花を1個やや下向きに咲かせる。花後に花茎はさらに伸びて30cmあまりにもなり,羽状に分枝する長い毛をもった痩果となる。この毛の様子を老人の髪に見立てて翁草という。
オニタビラコ 鬼田平子  オニタビラコは道沿いや造成地などの荒れ地、公園や林縁など、様々な立地に生育する。痩せ地に生育すると10cmほどの小型でかわいいが、栄養分の多い場所では株立ちとなって高さ1m近くの花茎を形成することもある。ロゼットを形成し、春から夏にかけて長い花茎を形成し、次々と花を咲かせる。種子には冠毛があり、風に乗って散布される。
オヘビイチゴ 雄蛇苺 バラ科キジムシロ属の多年草。
苺状の果実はできず、茎の基部は横にはい、上部は立ち上がって高さ20cmほどになる。根本の葉は5枚で上部は3枚の物が多い。花の直径8mm、花弁は5個。
カキドオシ 垣通し シソ科カキドオシ属の多年草。
日本全土、東アジアに分布。道ばたなどに生える。茎は高さ10〜20cm。花は下唇部の内面に濃紅紫色の斑点のある淡紫色の唇形花を葉腋に1〜3個つける。花が終わると茎は倒れて地をはい垣根を通して増えるのでこの名がある。別名カントリソウ、レンセンソウ(連銭草)。昔から薬草に使用した。葉を揉むとハッカのような芳香がある。
カザグルマ 風車 キンポウゲ科センニンソウ属 のつる性多年草。本州、四国、九州北部、東アジアに分布し、おもに林縁に生える。
 カスマグサ            マメ科。ラスノエンドウとズメノエンドウの中的な形態を示すところからこの名がある。花は淡紅色。種子は普通4個。
カタクリ 片栗 ユリ科カタクリ属の宿根草。
日本固有の植物で主に中部以北に多く分布する。カタカゴ、カタカシ、カタコユリ、ゴンバイロなどともいう。球根植物の宿根草。葉が1枚のものは花がつかない。昔はこの草から片栗粉をとった。(現在はほとんどジャガイモ)早春に,高さ20cmぐらいの花茎を出し,先端に1個の紅紫色の花を斜め下向きにつけて美しい。
カタバミ 傍食、酢漿草 カタバミ科カタバミ属の多年草。
庭や路傍に普通に生える。茎は地上をはったり斜めに立上がったりして,長さ10〜30cmとなる。小葉はハート形で夜間は閉じる。春から秋にかけて,黄色い5弁の花を散形状につける。果実は円柱形で,熟すると裂けて反転し多数の種子をはじき出す。葉や茎にシュウ酸を含み酸味がある。スイモノグサともいう。
ガマ
カラスノエンドウ 烏野豌豆 マメ科ソラマメ属の多年草。
田のあぜや路傍に普通にみられる雑草。長さ50〜100cmになる。葉は互生し,小葉は3〜7対。花は4〜6月に,葉腋に長さ12〜18mmの紅紫色の蝶形花を1〜3個つける。果実は熟すると黒色になる。種子も黒く10個ぐらい生じる。名前は実が黒いのと,スズメノエンドウより大きいのでついたという。
カヤツリグサ
キキョウソウ 桔梗草 キキョウ科キキョウソウ属の一年草。
北アメリカ原産。高さ30〜80cm。葉は互生で長さ1.5cmほどの円形又は卵形で縁に浅い鋸歯がある。花は5〜7月に紫色で1.5cm程度
ギシギシ 羊蹄 タデ科の大型多年草。
茎は直立し,高さ60〜100cm。根ぎわから生える葉には長い柄があり葉身はスイバより大きく長楕円形,縁は波形にちぢれている。6月頃,枝先に総状花序をつけ多数の淡緑色の小花を開く。民間薬としては根をすりつぶして皮膚病に用いる
キソキバナアキギリ シソ科 アキギリ属の多年草。
花は淡黄色でキバナアキギリによく似ているが、花期が早い、茎の基部が倒伏せず直立する、全体に毛が少ないなどの特徴がある。
キュウリグサ 胡瓜草 ムラサキ科の越年草。
別名タビラコ。路傍や原野に自生する。根葉は卵円形,長い柄があり多数叢生する。春,15〜30cmの茎が伸びて総状花穂となる。花は5裂の花冠で淡藍色で小さい。これをつぶして嗅ぐと,キュウリのような臭いがするのでこの名がある。
キランソウ 金瘡小草 シソ科キランソウ属の多年草。
一名ジゴクノカマノフタ。茎は長さ5〜15cmになる。路傍や土手などによくみられる。花は春に咲き,葉腋に輪生する。鮮紫色の唇形花冠,上唇は2裂して小さく,下唇は3裂して大きい。
キンラン 金蘭 ラン科キンラン属の多年草。
東北地方南部から九州までの山林下に生じ,特に関東では雑木林の中にみられる。高さ50cmに達し,4〜5月頃,茎頂に10個内外の黄色花を集めてつける。花は長さ15mmほどでふっくらと半開し,唇弁に赤い筋があり全部は開かない。
ギンリョウソウ シャクジョウソウ科の多年草。腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。別名ユウレイタケ
クリンソウ 九輪草 サクラソウ科の多年草。日本各地の山地,特に沢筋や湿地などに自生する。長さ12〜20cmの大きな匙形の根出葉をもち,5月から6月初めに株の中心から高さ30〜60cmもの花茎を伸ばす。花は何段にも輪生状につき,各段に6〜10花が並ぶ。この様子を五重の塔の九輪にたとえたのが和名である。日本産のサクラソウ属のなかでは最も大型で華麗であり,観賞用に栽培されることもある。花色は普通は濃紅色であるがピンクや白もある。
コセリバオウレン  小芹葉黄連     根茎が黄色なのでオウレン(黄連)と呼ばれます。小型で葉がセリの葉に似ているのでコセリバオウレンと名付けられました。
コナスビ 小茄子 サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。
アジア東南部に広い分布をもつ。日本全域の山地や原野にごく普通に自生している。全株に細毛があり,茎は長さ9〜15cmで数本叢生して地面をはうように伸びる。葉は対生し,柄があり,卵円形で全縁である。夏に,葉腋に短い花柄のある黄色花をつける。萼片は線形で5枚。花冠は合弁で5深裂し,おしべ5本とめしべ1本がある。果実は球形で宿存萼があり小さくナスのようであるのでこの名があるく。
コメツブツメクサ 4月〜7月に花を咲かせるヨーロッパから西アジアにかけて原産の帰化植物。
 芝生の中の雑草としてよく見られます。
サクラソウ  桜草        ◯  サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
昔は、日本各地に見られたが、最近はほとんど見られなくなり、自生地は少なく天然記念物に指定されている地域もある。
ジガバチソウ ラン科クモキリソウ属。
花姿をハチにたとえてジガバチソウと名づけられている。
花は、淡い緑色または黒褐色をしている。
ジシバリ 地縛 キク科ニガナ属の多年草。
イワニガナともいう。日本全土,朝鮮半島および中国中部に分布し,路傍,田のあぜや山地の裸地に普通にみられる。茎が長く地上をはい,節から根をおろすのでその様子があたかも地面を縛ったようなのでこの名がある。茎や葉を折ると白い汁が出る。春に,花茎10cm位で径1〜2cmの黄色の頭状花をつける。頭花は舌状花だけから成り,内側にある約10個が大きく,外側のものは小さい。
シソバタツナミソウ シソ科タツナミソウ属の多年草。
半日影の林縁などに生える。葉の状態が紫蘇に似て、花穂の形を打ち寄せる波頭に見立てた。
シャガ 射干 アヤメ科アヤメ属、半日陰地を好む常緑多年草。原産地中国。
コチョウカともいう。本州、四国、九州、アジア東部に分布。ヒオウギの漢名からこの名がある。葉は2列に互生し剣形の鮮緑色で光沢がある。5月頃,葉間に花茎を出し分枝し,枝先に径5〜6cmの白紫色の花をつける。外花被片は倒卵形で縁に細かい刻みがあり,淡いオレンジ色の斑点が目立つ。内面中部には鶏冠状の突起がある。
ジュウニヒトエ 十二単 シソ科キランソウ属の多年草。
本州,四国の丘陵の草地に生える。全体に多細胞のちぢれた白い毛を密生する。茎は直立し,高さ20cm内外となり,基部には鱗片状の2,3対の葉を対生する。4〜5月頃,茎の先端に長さ5cm前後の花穂をつけ,淡紫色の小さい唇形花を多数密につける。上唇は小さく卵形で,下唇は3裂する。和名は花が重なり合って咲く姿を昔の女官が着た十二単に見立てたものという。
シュンラン 春蘭
ラン科シュンラン属の多年草。
北海道の一部から九州までの広い地域に自生する多年草ラン。半日陰地を好む。モクロ、ハクロ、ジジババ、ハックリボなどともいわれる。日本,朝鮮半島,中国に分布。やや乾いた山林中に生える。根は白色の紐状で太く,長く伸びる。葉は叢生し線形で長さ20〜50cm,幅6〜10mm,上面は濃緑色でつやがあり先端はとがる。早春の頃,高さ10〜20cmの肉質の花茎を直立し,頂上に淡黄緑色の1花を横向きに開く。花茎には数枚の鱗片葉があり,花は径3〜5cm,唇弁は白色で濃紅紫色の斑点がある。花の塩漬を湯に浸して味わう。
ショウジョウバカマ 猩々袴 ユリ科ショウジョウバカマ属の常緑多年草。
シャカバナともいう。山地の湿ったところに生える。花は広い鐘形で淡紅色から紫色までいろいろあり,6個の花被片は長さ1cmぐらい。花が終わりかける頃に花びらが赤くなるのでこれを能の猩々の赤頭、葉を袴に見立ててこの名がある。
シロツメクサ 白詰草 マメ科シャジクソウ属の欧州原産の多年草。(8月29日の誕生花)
クローバー、ツメクサともいう。江戸時代にオランダから送ってきたガラス器の間にこの草を乾燥したものが詰めてあったのでこの名がある。代表的な野遊びの花飾りの材料。
スギナ 杉菜 トクサ科多年生のシダ植物。
北半球の温帯に広く分布している。原野,路傍,堤などいたるところに生えている。早春の頃,つくしと呼ばれる胞子茎を出す。高さ約20cm,茎頂に多数の子嚢托から成る長楕円形の穂がある。子嚢托は六角形状で裏側の中央に柄があり,その周囲に5〜10個の細長い胞子嚢がある。胞子茎は胞子を飛ばしたあとに枯れる。胞子には特有な弾糸が付着し,これは乾くと伸びて広がり,湿ると胞子に巻きつく運動をする。伸びはじめの若いつくしは,あえ物などにして食べる。
スズメノエンドウ  雀豌豆          マメ科。カラスノエンドウより小さいところからこの名がある。花は白色。種子は普通2個。
スズメノカタビラ        ◯    線形平滑で尖った葉を持ち、通常5-30cmほどの草丈に成長します。
スズメノヤリ 雀の槍 イグサ科の多年草。
日本各地の山野に普通に生える。地下の宿根から多数の線形の葉が群れをなして生え,長さ5〜15cm,幅2〜3mm,縁に白色の長い毛がある。春,葉間から長さ10〜30cmの多数の花茎を伸ばし,頂に赤褐色,球形または卵形の頭状花序をつける。6個の花被片は赤褐色または黒褐色で披針形,長さ2.5〜3mm。おしべは6本で花糸は短い。
タケニグサ ケシ科タケニグサ属。
日当たりのよい草原、空地などによく見られる雑草である。葉は切れ込みがあり形はキクの葉に似るが大きい。葉の裏は白っぽい。高さは1m以上に達する。花は夏に咲き、花弁がなく、がくは2枚、円錐花序をつくる。果実は長さ2cmほどで扁平。
名前は、茎が中空で竹に似るから。
タチイヌノフグリ 立犬の陰嚢 ゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草。
ヨーロッパ原産で明治初期に渡来し,いまでは帰化雑草として各地の畑や路傍に普通にみられる。春から初夏にかけて,明るい青色の4弁の小花をつける。植物体全体が地面をはうことなく,立上がることと,花柄が短いため結実後果実が上を向いているのでタチイヌノフグリという。
タネツケバナ 種漬花 アブラナ科の二年草。
アジア東部,ヨーロッパ,北アメリカの温帯から暖帯に広く分布。水辺の湿地や田のあぜなどに普通にみられる。茎は直立し,基部から分枝する。下部は通常暗紫色を帯びて短毛を生じる。葉は羽状に分裂し,頂小葉が最大。春早く,枝先に総状花序をなして白色で小型の十字形花をつける。果実は長角果で無毛,中に数個の種子を含む。和名は花の咲く時期が,ちょうど米の種籾を水に浸す頃であることによるという。
タンポポ 蒲公英 キク科タンポポ属の多年草。
日本産のタンポポ類も通常は20種程度に分けられる。代表的な種としては中部以北の太平洋側に自生するカントウタンポポ,北日本や日本海側に広い分布をもつエゾタンポポ,西日本に普通なカンサイタンポポ,さらに頭花が白色で背の高いシロバナタンポポなどがある。セイヨウタンポポは南ヨーロッパの原産で,フランスなどではサラダ用にされることもあるが,世界に広く帰化して雑草としてごく普通になっている。セイヨウタンポポは頭状花の総包片が反転しているのが特徴である。
チゴユリ 稚児百合 ユリ科チゴユリ属の多年草。
日本中の山林の林の中で見られる。地下茎は横にはい,茎は直立しまれに分枝する。葉は互生し,楕円形ないし長楕円形で質は薄い。春に,茎の先端に長い花柄をもつ白色の小型の花を1〜2個つける。6弁で星形に平開する。果実は球形の液果で黒く熟する。
チチコグサ 父子草 キク科ハハコグサ属の小型の多年草で,アジア東部の暖温帯から温帯に分布。
日本各地の山野や人家の近くに普通にみられる。地上をはう茎を出して繁殖する。根葉は長さ3〜10cmで細長く,束生し,上面は緑色で下面は綿毛を密生し白色になる。花茎を数本直立して,晩春から秋にかけて,茎頂に茶褐色の頭状花をつける。和名は近縁のハハコグサに対して名づけられたもので,ハハコグサに比べて全体に小さく,痩せたところから来ている。また頭花の総包が茶色で地味なこと,花時にも根生葉が残ることなどで異なる。
ツメクサ 爪草 ナデシコ科ツメクサ属の一年草または二年草。
日本全土の庭や路傍に普通に生える小さな雑草で,東アジアの温帯から亜熱帯にかけて広く分布する。茎は下部から盛んに分枝して群生し,高さ5〜10cmで緑色をし,葉は線形,先端は鋭くとがり長さ7〜15mm,対生する2葉の基部は膜状でつながり,短い鞘になっている。春から夏にかけて,茎の上部の葉腋から長い柄を出し,白色で5弁の小花を次々に咲かせる。おしべは5〜10本,めしべの花柱は5個ある。先のとがった葉の形が鳥の爪に似ていることからこの名がある。
ツルマンネングザ 蔓万年草 ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草
中国の原産で早い時期に帰化したものと考えられている。
トウダイグサ 灯台草 トウダイグサ科の二年草。日本では北海道を除く各地の平地の路傍や堤防などに普通に生える。茎は20〜40cmの高さで,円柱形で強く,直立する。葉や茎に白い乳液を含み有毒とされる。枝先の分枝点では5枚の葉が輪生する。雌雄異花で4〜5月に開花する。茎頂に生じる花序は一見1つの花に見えるが,壷形に癒着した総包葉内に数個の花が入ったもので杯状花序と呼ばれる。この花序には1個の雌花と数個の雄花があり,雌花はめしべ1本だけ,雄花はおしべ1本だけから成り,花被はない。植物体が,昔あかりに用いた燈架に似ているのでトウダイグサという。同属の近縁種にタカトウダイ,ナツトウダイがあり,ともに各地の丘陵地に自生する。
トキワハゼ 常磐はぜ ゴマノハグサ科の小型の一年草。
東アジアの温帯から熱帯にかけて広く分布し,日本各地の庭や路傍に雑草としてごく普通にみられる。葉は長さ2〜5cmの長卵形で短い柄があり,柄には翼がある。高さ10〜15cmの茎を伸ばし,葉とともに軟毛が多い。ムラサキサギゴケによく似ているが,匍匐する枝を出さない点で区別できる。また花期もより長く,春から秋にかけて,茎の先端にまばらな総状花序をなして淡紅紫色の小花を次々とつける。花は長さ1cmほどの唇状花で先端は上下2唇に分れる。和名は花期が長いことによる。
ナズナ アブラナ科ナズナ属の2年草。
ペンペングサの名前でもおなじみの草。
ニッコウネコノメ          ◯  山地の湿った谷間の半陰地に生える多年草
花茎は高さ5〜15cmでほとんど無毛で茎葉は対生する
根生葉は広卵形で葉柄があり汚白色の斑が入る
走出枝が著しく根生葉は普通は花時には無い
ニワゼキショウ 庭石菖 アヤメ科の小型の多年草。北アメリカ原産で明治の中期に渡来し,現在では各地の芝地に野生状態で広がっている。高さ10〜20cmほど。初夏,葉の間から花茎を数本出し,頂部に紫,白色あるいは白に紫の縞のある径1〜2cmの小花を数個つける。花は朝に開花して1日で終る。和名は庭に生える石菖に似た植物の意である。
ノミノフスマ 蚤の衾 ナデシコ科の越年草。日本,朝鮮半島,中国など東アジアに広く分布する。荒れた畑や田のあぜなどに普通に生え,多数群生して地面に広がる。茎は細く,よく分枝し,高さ15〜20cm,緑色で毛はない。葉は対生し,長楕円形または卵状披針形で,長さ5〜20mm,中肋は明らかであるが,葉質は軟らかい。春から夏の終りまで,枝先に次々とハコベに似た5弁の白色小花をつける。花弁の先端は明瞭に2つに裂ける。
ハコベ 繁縷 ナデシコ科ハコベ属の二年草。
ハコベラまたはアサシラゲの古名がある。ハコビ、ヒズリ、ヒヨコグサ、アシベラなどとも言う。路傍や田畑にごく普通にみられる。春の七草の一つ。昔は大切な薬草としてハコベ塩として歯磨きなどにした。和名は古名のハクベラ、ハイベラから変化したと言われる。
ハハコグサ 母子草 キク科ハハコグサ属。
日本の各地からアジア大陸にかけ分布。庭や野原に多い2年草。春の七草のオギョウ(ゴギョウ、御形)のこと。高さ10〜25cm。ホウコグサ、コウジバナ、ホウコウヨモギともいわれる。全体に綿毛に覆われ白っぽく見える。
ハルジオン 春紫苑 キク科ムカシヨモギ属
ハルトラノオ 春虎の尾 タデ科タデ属の多年草。
イブキトラノオの仲間。
ヒゴスミレ 肥後菫 スミレ科スミレ属。
エイザンスミレより葉の切れ込みが多く、大きく5つに分かれている。花は直径1.5cmほどで普通白色。
ヒメオドリコソウ 姫踊り子草 帰化 シソ科の1〜2年草のヨーロッパ原産の帰化植物。
高さ10〜25cm、都市部に多い。葉は小型で暗紫色を帯び茎の上部に集まってつく。花は小形で紅紫色。
ヒメスミレ 姫菫 スミレ科スミレ属。
人家周辺の道ばた、畑、石垣など日当たりの良い乾いたところに生える。葉は長さ2〜4cmの細長い3角形。基部は浅くハート型にくぼむ。花は直径1〜1.5cmで濃い青紫色。
 ヒメウワバミソウ  姫蟒蛇草        ◯  ウワバミソウと同じように山菜とされる。ウワバミソウより小型。
 茎はときに分枝し、緑色、赤色を帯びることも多い。葉は互生し、長さ3〜6pの歪んだ卵状長楕円形、縁に5対以下の粗い鋸歯があり、葉先は長く尾状に伸びる。雌雄異株。
フキ キク科フキ属の多年草。
アジア東部の温帯に分布する。日本各地の暖地の山地や路傍に生える。早春に,多数の鱗状の包葉をつけた花茎を出し,先端に散房状に頭花をつける。雌雄異株で,雌株では花後に花茎が伸び30cm以上になる。雄株の頭花は黄白色,雌株の頭花は白色で,ともに冠毛をもつ。山菜とし,また栽培もされる。食用とされるのは若い花茎と葉柄で,花茎は特に「ふきのとう」ともいわれ,鎮咳剤ともされる。
フクジュソウ 福寿草 キンボウゲ科の宿根草。
日本各地、東アジア北部に分布する。ガンジツソウともいう。園芸品種も多い。根茎および根は強心剤,利尿剤とされる。有毒植物。
ヘビイチゴ 蛇苺 バラ科ヘビイチゴ属の多年草。
日本全土,東アジアに分布,野原や路傍に生える。茎は長い軟毛をかぶり,結実期に長く伸びて地面をはう。春から初夏にかけて,葉腋から長い花柄を出し径2cmほどの黄色の花をつける。萼は5枚,同大の花弁が5枚あり,おしべとめしべは多数ある。果は小さく赤色で粒状,熟すると淡紅色で海綿状の花托上に散在し,全体として球形の集合果となる。味はまずく食用にされることはないが,この果実を有毒とする俗説は誤りである。
 マンネンスギ          ◯  ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の多年草。
和名の由来は常緑で、杉に似ていることから。茎は主軸と側枝がある。主軸は地中を匍匐し、側枝はまばらに地上に直立し、樹木状に分枝する。
 ミカワチャルメラソウ          ◯  葉はチャルメルソウと同じ広卵形で、基部は心形。茎の根元には白い長毛が生える。
ミカワバイケイソウ ユリ科。
高さは1m程で、上部に枝分かれした花穂に無数の直径1cm程度の花を付ける。
花びらの縁に裂れこみがあり、雄しべが長いのが特徴である。(根の上高原)
ミズバショウ 水芭蕉 サトイモ科ミズバショウ属の多年草。
本州中部以北に分布し,山地の湿原に生える。葉は花が終ったあと花茎の側方に出て大型の長楕円ないし長楕円状披針形,全縁で葉柄は長く,淡緑色である。これをバショウの葉に見立ててこの名がある。5〜7月に,雪がとけた直後に花茎の上部に1個の円柱形の肉穂花序をなして多数の花がつく。花序全体が白色の大型の仏炎包で包まれる。花は淡緑色で花被4枚,おしべ4本,めしべ1本がある。る。
ミスミソウ 三角草 キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。
ユキワリソウともいう。高さは10〜15cm。花期は2〜4月。花色は城、淡紫、ピンクなど変化が多い。
ミツバツチグリ 三葉土栗 バラ科の多年草。
北海道,本州,四国,九州および朝鮮半島,中国北部に分布する。日当りのよい丘陵部に多くみられる。地下茎は短く肥厚して硬く,花後地上に走出枝を出す。葉は3小葉から成り,小葉は倒卵状楕円形で円頭または鈍頭,長さ1.5〜5cmである。春から初夏に,径10〜15mmの黄色花を多数集散状につける。根を食用にするツチグリに似て,葉が3小葉から成るのでこの名があるが食用にはならない。
ミミナグサ 耳菜草 ナデシコ科の越年草。
各地の路傍や田畑に普通にみられる。高さ20cm内外。春,茎の先端が分枝し,集散花序をなして白色の小花を多数つける。萼片は5枚で,長楕円形で背面に毛がある。花弁は5枚あり,細い筒状をなしハコベのように平開はしない。各片の先端は2裂する。おしべは10本あり,めしべの花柱は5本。
ミヤマキケマン 深山黄華鬘 ケシ科の越年草で,近畿地方より東の本州の山地のやや湿ったところに生える。全体に小型で多汁質,やや悪臭があり,茎は叢生して斜上し,高さ50cmぐらいになる。葉は薄く粉白色を帯びて2回羽状に細裂する。春に,黄色のやや大型の花を枝先に総状につける。花冠は一方に大きく口唇状に開き,他方はふくれた嘴状の距となる。
ミヤマヨメナ キク科ミヤコヨメナ属の多年草。
山地の林内に生え、高さは20〜50センチ。葉は卵形から倒卵形で互生し、茎の下部では翼のある葉柄がつきます。5月から6月ごろ、枝先に1個、淡い青紫色の舌状花のある頭花を咲かせます。総苞は半球形です。園芸品種の「みやこわすれ」は本種から改良されました。
ムラサキケマン 紫華鬘 ケシ科の越年草。
ヤブケマンともいう。日本および中国の温帯から暖帯に分布し,山麓や路傍に普通にみられる。全株無毛で,地下茎は小型の多肉質で地中に横たわる。茎は直立し稜がある。葉は2〜3回羽状に裂け,終裂片は楔形で深い欠刻があり軟らかい。晩春から初夏に,20〜50cmの稜のある茎の頂部に多数の紅紫色の花を総状につける。包葉は楔形で縁は切れ込む。花冠は筒状唇形で距がある。果実は長楕円形で,熟すると果皮がまくれて黒色で光沢のある種子を多数出す。
ムラサキサギゴケ 紫鷺苔 ゴマノハグサ科サギゴケ属の多年草。
本州〜九州の田や野原に生える。春から夏に葉間から高さ5〜10cmの花茎を出し白色又は淡紫色の唇形花を開く。上唇は小さいが下唇は大きく中央に濃色の斑点がある。おしべは4本で2本が長く、めしべは1本で先は2つに分かれる。
ヤマルリソウ 山瑠璃草 ムラサキ科ルリソウ属の多年草。
落葉樹林内のやや湿り気のある崖などに生える。  草丈10〜20cm。
根生葉はロゼット状になる。 根生葉は倒卵披針形で長さ10〜15cm、葉縁は波状。
茎の先端に総状花序をつける。 花は淡青紫色で直径約1cm。 
花が終わると花柄は垂れ下がる。
レンゲ 蓮華、紫雲英 マメ科の越年草。
春の代表的な花。ゲンゲともいう。越年草。中国原産。